そしてパゾリーニへ

e0002289_145775.jpgMEDIA (1969)
その昔ゴダールで引っかかって「世界の映像作家」というシリーズ本を古本屋で入手したがためにパゾリーニに出会ってしまった。バサバサと継ぎ接ぎでセンスのいい画像をつないで映像化して見せてくれるゴダールの作風よりも、さらにバッサバッサと斬新(という表現でいいかなぁ!?)かつ自分勝手な、ただただ自分の好きな世界を撮ってフィルムに収めたいという欲望の塊のようなパゾリーニの映画世界に惹かれてもうた。

豚小屋、アポロンの地獄、テオレマ、アッカトーネ、全部好き!(だが遺作となったソドムだけは・・)そして今日「王女メディア」を初鑑賞。最初からドーンと出ましたドデカイ夕陽にパゾ監督の名前が!もぅそれだけで胸がいっぱい。冒頭いきなり観客を突き放すかのごとくケンタウルスの(上半身が人/下半身が馬)語りが始まり、聞かされてる幼子は寝ちゃうので私もそれでいーんだ、別にギリシャ神話とか把握せずとも今回もただただ見てりゃ!と楽な気持ちで最後まで鑑賞。
e0002289_1453830.jpg

それにつけても、、、、その役者が風景が音楽が、映画に登場する全ての物がパゾリーニを崇拝している!いやパゾリーニに完全支配されている!と感じられる。いつも思う事だが、素人俳優を使う事が多いとて素人群衆をどうやって統一したのだろう、この作品に限らず敢えてセリフがなかったりする祭りのシーンなんて、パゾリーニの世界観を理解出来なそうな人々(オジイチャンとか多いからー)をどうやって?王女メディアを演じたマリアカラスはそもそも芸術家だから、パゾのそれを理解して当然と思えどイアソン役の男、メキシコ・オリンピックでメダル獲得した三段跳びの選手だって!(ありゃまぁ笑)
圧倒的に美しいシーンが続く中に、今回もありましたな。パゾ好みの偏愛嗜好的カットや被写体(男ノコの美脚)やファインダーをのぞきながらニヤっとしている監督の顔が画面にでてきそうな感も、楽しませていただきましたー。ピエル・パオロ・パゾリーニ万歳!!
[PR]
by gaekogarcia | 2007-10-18 14:02 | ガエル以外
<< EL PASSADO (THE... ひさびさの10連休につき、久々... >>