Laurence Anyways

目黒シネマにて鑑賞
映画開始直後のセリフ:ロランス、あなたは何を求めているの? 「私が発する言葉を理解し、同じ言葉を話す人を探すこと。 自分自身を最下層に置かず、マイノリティーの権利や価値だけでなく普通を自認する人々の権利や価値も問う人を」

これは監督自身が求め探し続けていることなのだろう~。わたしは男色の芸術家に惹かれる。それは、単なる偶然でもあるのだが、パゾリーニに始まりモリッシー(彼は男色というより男も女も動物も植物もという博愛主義のようだけど)、あと誰かなあ....チェンバロ師匠のスコットロス、気が付くと揃いもそろって?という。いやたったの3人か。この映画監督のグザヴィエ・ドランも、わたしには知り得ない何か繊細な感覚や自分の世界(苦しみや喜びも含め)をたっくさん持っているだろう、共有してほしいと思いお近づきになりたい一人である。
したがい、この作品も公開当初からずっと気になっていたが、かの地では公開不可能だったのでトレイラーを繰り返し観てはストーリーを想像していた。社会に理解を得難い性質のその苦しみを乗り越えてゆく男と、彼をとりまく周囲の人々の不安や動揺や拒絶などを真正面から捉えているだけでなく、その苦しみの場面にもある、逃してはならない美しい一瞬一瞬を捉えて見せてくれた。苦しむ姿こそが実は美しいのだ、と言わんばかりに。苦しみの最中にそんな余裕は誰にもないけどね。
いやはや、トレイラーを観て勝手にめぐらせていた想像の展開やストーリーを遥かに越えた素晴らしい作品でした。同時上映のグザヴィエご自身出演作品もよかったよー。あとから、ジワジワくるんだよね彼のはにかんだ微笑みが。20代前半で熟れに熟れてた?頃のガエルガルシアベルナルを彷彿とさせるが、さらに何十倍も屈折した精神をもってそうな表情がよい。
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by gaekogarcia | 2015-08-28 17:34 | ガエル以外
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