人気ブログランキング | 話題のタグを見る

バッド・エデュケーション鑑賞

バッド・エデュケーション鑑賞_e0002289_656164.jpg
BEは期待以上に私を満足させた!
どうなんでしょう?今日のこの日まで色んな所でBE映画評や感想を読んできたけど「この映画に涙した」というの、ありましたっけ?私はかなりボロボロと泣きました。私が鑑賞したこの環境が他の人のそれとは違っていたせいもあるでしょう。スペ語は1%しか理解してないのに前研究のお陰でにストーリー展開については混乱することなく落ち着いて鑑賞できたこと、よって、そのストーリーを追うよりもとにかく素晴らしすぎるアルモドバルの演出を(音楽、セット、登場人物の細かい表情や服装に至るまで)じっくりと楽しみつつも箇所箇所で「え!」と裏切られて驚いた場面も当然ありで、まさに最後までPC画面に食らいついていた。

そしてここに意外な事実を発表。私はこの作品ではガエルの演技にはなびかなかった。役どころを変えて全編出ずっぱりガエルの存在よりもこの映画ではとにかくとにかくエンリケ!勿論エンリケを中心に展開していくので注目して当然なんだけどこのフェレ・マルティネス、その人の表情に行動に、フェレの演技に引き込まれてしまった。この人の目の動きもすごいですねー。私が好きなシーンを1つ上げるとなると、やはりフェレのシーン。第2部開幕シーン(と勝手に思っている)ガリシア地方へ愛車を飛ばすフェレ・・もぅこの時の表情がたまらん。(マニアすぎ?笑)フェレの焦る気持ちとは裏腹なのどかな田舎の風景とその時の音楽も頭にこびりついて離れない。そしてそこで知る真実。あのシーンが何か巧くかけないん
だけど運命に翻弄されても逞しく生きる(生きなければならぬ)人間の愚かさとか刹那さというのかなー・・そんな想いにジーンとしてボロボロと。その後、じわりじわりと登場し周囲を圧倒する「本物の」イグナシオ。この役者さんも素晴らしい!!なのにパンフにはこの方の名前がないって?赤白黒の超芸術的なオープニングではガエル、フェレ、神父役の2人に続いて名前が(Francisco Boira)登場します。ああやっぱり字幕付きで映画館で鑑賞したーいぃ!すごい迫力なんだろうな~。ああどっかにシナリオ出てないかな・・ちなみにパンフにはシナリオは掲載されてるんですか?フランス映画社配給のパンフは必ず完全シナリオ付だったけど・・。

追記:あのオリーブ色にやられた~!思えばガエルの眼の色もそしてフェレの眼もオリーブ色ですよね。そして上に書いた印象に残ったシーンでもオリーブ色のスーツにオレンジのシャツという誰にも似合わないような組合わせをフェレはさらりと着こなしてる。オリーブ色の服、新調しようかな。
by gaekogarcia | 2005-05-14 00:00 | La mala educación
<< ちゅーすんな! バッド・エデュケーションがやってきた >>